各種屋根工事・施工・リフォーム・修理。屋根・瓦のことなら「屋根のプロ集団(有)一ノ瀬瓦工業」へなんでもご相談ください

「屋根のプロ集団」と言うに相応しい、職人たちの仕事へ対する熱意やこだわりが当社の持ち味。
彼らをまとめる代表からのご挨拶をさせていただきます。

代表取締役 一ノ瀬 靖博 Yasuhiro Ichinose CEO

代表取締役の一ノ瀬靖博です。おかげさまで(有)一ノ瀬瓦工業は2016年で創業100年になりました。
生まれた時から瓦業をみてきた私ですが、二十歳前後のときには家業という先入観もあり、この仕事を生涯の仕事とするか悩んだことを憶えています。当時は音楽や絵画などアートに興味を持ち、上京して自分なりに活動していた時期でもありました。
私は22歳で家業を継ぐ決心し帰郷したわけですが、そのきっかけは、日本の古都である京都によるものです。何気なく行って見た京都の街並みは古さを感じさせず、デザイン性ではむしろ新しささえ感じさせてくれました。「この街並みが日本の文化であり世界に誇れるアートではないか」という思いと、そこに家業の瓦が携わっていることの喜び。そしてそのときに「瓦はアートになる」そう感じました。
瓦は屋根材として昔から現在に至るまで数え切れないほど多くの建物を守ってきました。世界でも多くの瓦が存在し、また、住宅がある以上かならず屋根材は存在します。イタリアに住んでいた時、オレンジ色の瓦が見事に街並みに彩りを加えていた光景を目にしました。イタリアでは古い建物を壊すことに対して、法律である程度の規制をしているそうです。みなさんが、一度は目にしたいと思われるあの街並みは、実は国やそこに住む人たちの努力により成り立っているものなのです。
そういった意味では、日本はまだまだ遅れているように思えます。
2015年にアメリカ・コネチカット州 イェール大学アートギャラリーでの「Japanese Tea Gate Project」に参加しました。イェール大学が名門であることは言うまでもありませんが、イェール大学の美術館であるアートギャラリーもピカソやゴッホなど世界的に有名な作品が数多く並ぶ、日本では国立級レベルの美術館です。
その敷地内に日本建築を建てるというプロジェクトがありました。日本からは私のみが参加することができました。大変光栄なことです。苦労も不安も数えきれないほど味わいましたが、学んだことも得たことも本当に大きかったです。しかしそれと同時に、日本建築の緻密な技術の上に成り立つ芸術性や、日本の職人の仕事に対する向き合い方などを伝えることもできました。静かに佇み、決して主張しすぎることはなく、しかし存在感のある仕事ができたと自負しています。
また2016年には瓦プロダクト事業部を立ち上げ、自社ブランドである「icci kawara products」がスタートしました。コンセプトは「屋根の上からテノヒラの上に」。日本の伝統である瓦。しかし、自然に存在するがあまり、じつはあまり多くの人たちに意識されてないことも事実です。この日本人と共に歩み続けた瓦を少しでも多くの人に手に取ってもらいたい。そんな願いを込めて新しい瓦の可能性を見出していきたいと思っています。
私たちに課せられた使命は日本の伝統文化である瓦を伝え、皆様の屋根を守り、そして新たな瓦の可能性を模索する。そして、伝統から最新まで幅広く視野を広げ、皆様に瓦の様々な魅力を伝えていけるよう努力していくことだと思っています。これから100年、ますます精進していく所存です。今後とも末永く一ノ瀬瓦工業をよろしくお願い申し上げます。